Edgecam 2015 R2 最新版リリース

Edgecamの最新版がリリースされました。今回の大きな変更点は、旋盤機能付きミリング加工機のサポートをはじめ、新規オプションモジュールを追加する事により、アドバンスド同時5軸加工サイクルおいて、ポート加工が可能になった事や、プローブ機能をサポートした事が挙げられます。また、従来通り、ミリング加工、旋盤加工、ワイヤ加工の各パートは勿論の事、EWSやPartModelerといったCAD機能においても、新機能や拡張項目が盛り込まれています。これら、マルチスピンドル旋盤や穴あけ加工サイクル等の新規、及び機能強化された項目が、生産性の向上や効率化に貢献します。
 


旋盤加工シーケンスの作成とサブスピンドルからの開始/旋盤設定のスピンドル間での部品の受け渡し

スピンドル間の部品の受け渡しは、新しく【スピンドル設定】コマンドで実行できるようになりました。このコマンドは、スピンドル間での受け渡しを複数回できるようにし、サブスピンドルが原点にない場合にでも加工できるようにします。
この機能拡張に合わせて、新たに旋盤加工シーケンスを作成する際に、サブスピンドルから開始できるようにもしました。

【スピンドル設定】コマンドの主な利点は下記の通り。
  • スピンドル間の複数回の受け渡し
  • サブスピンドルから開始してメインスピンドルに受け渡し
  • サブスピンドルが原点(Z/X)にない場合でも加工が可能
  • シーケンスブラウザから簡単に編集
  • 現時点での状態を表示
 

アドバンスド同時5軸加工サイクル – ポート加工

新しく【Ultimate 5-Axis Simultaneous Milling】というライセンスが提供され、アドバンスド同時5軸加工サイクルでポート加工のオプションが利用できるようになりました。また、複数ブレード加工のオプションは、【Advanced 5 Axis Simultaneous Milling】ライセンスから、この新しい【Ultimate 5-Axis Simultaneous Milling】ライセンスに移行されました。
 

Edgecamワークフローソリッド (EWS)

  •  【溝】ツールを搭載。
  • 「スケッチの分析」ダイアログに【すべて拘束】ボタンを搭載。(DXF/DWGファイルから抽出したスケッチを拘束する際に役立つ機能)
  • モデルビューで、スケッチとモデルの寸法を表示する事が可能に。
  • ワイヤフィーチャー作成ツール【ルールド曲面】を搭載。
  • サードパーティーのモデルの表示が可能に。
  • ドリルの穴深さをマウスにて動的に操作する事が可能に。
  • 背景色に応じて自動的にハイコントラスト表示を設定。
 

ワイヤ加工サイクルの拡張コントロール

ワイヤ加工サイクルは、他のEdgecamの加工サイクルと同様に、選択のボタンをダイアログ上部に表示するようになりました。4つのワイヤ加工特有の機能が利用可能。
  • 切り落とし/コーナーの逃がし/加工条件/Mコード
新しいポストプロセッサ(accutx00.ucp)が、新しくAgie Charmilles Cutシリーズの機械(Cut 200 300および 400)をサポートする為に追加されました。また、突起物やクランプなどの回避や、一連の位置の指示による加工パスの定義の為、新しく【移動サイクル】が導入されました。
 

ミリングのリンク移動の干渉回避

ミリング加工サイクル間のリンク移動が、ワークや治具を考慮して、工具を安全な高さまで引き上げるようになりました。

治具、ワーク、ホルダ(MEGおよびCSV)を下記の新しいオプションを使用して独自に選択可能。
  •  治具の干渉チェック
  • ワークの干渉チェック
  • ホルダを含める
 

m&hプローブのサポート

m&h機上プローブのサポートを導入しました。(ミリングのみ)
新しいオプションは、プローブサイクルの一般タブに追加されました。
  •  機能 – プローブが何を行うかを選択。(原点の更新や測定、サイズの検査等)
  • 印刷 – プローブ情報をプリンタに送信。
  • ワーク座標系 – ワーク座標系の更新の機能を選択した時に利用可能。
  • 拡張ワーク座標系 – 拡張ワーク座標系の更新の機能を選択した時に利用可能。

コードウィザードでは、機械構成を選択する際に、【m&hプローブ】、 または、【レニショープローブ】のいずれかを選択できます。
(※【レニショープローブ】は、オプションモジュールです)
 

シミュレータ内のねじ

旋盤でのねじの切削のシミュレーションが可能になりました。新たに旋盤ねじ切りオプションが、オプションダイアログの表示タブに追加されました。
  • ねじ表示なし – ねじの切削はシミュレーションされない。処理時間を抑える。
  • 高精度ねじ – 切削を忠実に表現。シミュレータ内で切削量を考慮。
  • 疑似ねじ – 下記、疑似ねじ最大ピッチを超えない範囲では、画像としてねじを表現。
  • 疑似ねじ最大ピッチ -疑似ねじが選択された場合、この値を超えるねじでは、高精度ねじとしてシミュレーションされる。
 

治具マネージャのバイス向け機械配置基準位置

バイス用に機械配置基準位置のXYZパラメータを追加しました。
  • 原点マークは、治具の原点が配置される場所を表示。
  • XYZは、この原点からの値で、位置を示す球が、機械に対してバイスが配置される点を表示。
 

インデックス時の同時移動と2段階移動のサポート(多面加工)

インデックスのダイアログ(一般タブ)に、新しく同時移動のチェックボックスが追加されました。これにチェックすると、インデックス時に2つの回転軸が同時に動作します。
  • これを有効にすると、両方の回転軸移動が最終角度まで同時に移動。出力は一貫して、一つのインデックスの呼び出しブロックに両軸の回転が出力される。
  • これを使用しない場合、第1回転軸が最初に移動し、次に第2回転軸となる。出力はインデックスの2回の呼び出し。
 

SolidマシニストとSTEPファイルの読み込み

STEPファイルの読み込み機能が、Solidマシニスト for CATIA V5 と Solidマシニスト for Creoライセンスに追加されました。